2008年12月31日水曜日

12/31 Today 大晦日……「去年今年貫く棒の如きもの」(高浜虚子)

高浜虚子 - Wikipedia: "高浜 虚子(たかはま きょし、明治7年(1874年)2月22日 - 昭和34年(1959年)4月8日)は明治~昭和期の俳人、小説家。本名・高濱 清(たかはま きよし)。
ホトトギスの理念となる「客観写生」「花鳥諷詠」を提唱したことでも知られる。

代表作

春風や 闘志抱きて 丘に立つ
遠山に 日の当たりたる 枯野かな
去年今年 貫く棒の 如きもの"
大晦日にはやっぱりこの句。「去年今年」は「こぞことし」と読む。

大岡信の解説:
『六百五十句』(昭30)所収。昭和25年12月20日、新春放送用に作った句という。当時76歳。「去年今年」は、昨日が去年で今日は今年という一年の変わり目をとらえ、ぐんと大きく表現した新春の季語。虚子の句はこの季語の力を最大限に利用して、新春に限らず、去年をも今年をも丸抱えにして貫流する天地自然の理への思いをうたう。「貫く棒の如きもの」の強さは大したもので、快作にして怪作というべきか。

折々のうた (岩波新書 黄版 113)

虚子はエライ。70歳を過ぎてもこれだけの力が出せる。

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